院長 吉田尚起
Naoki Yoshida

経歴
- 大阪府池田市生まれ
- 大阪教育大学教育学部附属高等学校池田校舎卒業
- 大阪大学 歯学部卒業
- 大阪大学 歯学部附属病院 矯正科 入局
- 大阪大学 大学院歯学研究科 卒業 博士号を取得
- 大阪大学 歯学部附属病院 医員
- 日本矯正歯科学会 認定医取得
- 豊中市 医療法人 かみなか歯科クリニックで常勤勤務
所属学会・資格
- 日本矯正歯科学会( 2022年に研究発表 2023年に日本矯正歯科学会認定医取得)
- 近畿東海矯正歯科学会(2025年に症例発表)
- 日本顎変形症学会
- 日本口蓋裂学会(2020年に研究発表)
大学病院ではこんな仕事もしていました
- 大阪大学歯学部附属病院の夜間休日救急診療を担当
- 大阪大学医学部附属病院の入院患者様の歯科治療を担当
- 大阪大学歯学部の学生に対する教育(模型実習や診療実習など)
- 新大阪歯科技工士専門学校の非常勤講師
- さまざまな学会での研究・症例発表・論文執筆
- その他、現在までに大阪府・京都府のさまざまな歯科医院、矯正歯科医院で非常勤歯科医師として診療に従事してきました。
論文
- 2022年 The journal of Osaka University Dental Societyに論文掲載されました。
- 「Orthodontic management of a patient who underwent anti-cancer therapy for acute myelogenous leukemia: A case report」
- 2023年 Disease Models & Mechanismsに論文掲載されました。
- 「The roles of JAK2/STAT3 signaling in fusion of the secondary palate」
受講歴
- Dr.Mclaughlin 矯正歯科セミナー
- アレキサンダー研究会 ベーシックコース
- 近畿矯正歯科研究会
- 石井歯内療法研修会
- JIADSぺリオコース
- インプラントベーシックコース
ごあいさつ
はじめまして。このたび、豊中市宮山町の桜井谷小学校近くで「よしだ歯科・小児矯正歯科(仮)」を開院することになりました、院長の吉田尚起(よしだ なおき)と申します。
私は大阪府池田市出身で、池田・箕面・豊中の北摂エリアは、幼少期から学生時代、そして勤務医として過ごした大切な場所です。このご縁の深い地域で、自分の培ってきた知識と技術を生かし、お子さまとそのご家族の“未来の笑顔”のために全力を尽くしていきたいと思っております。
■ 自分自身の「歯のコンプレックス」が、すべての始まりでした
私自身、歯並びに悩んだ経験があります。中高生時代、八重歯とガタガタな歯並びで人前で笑うのが少し苦手でした。歯科治療を通して歯並びが綺麗になることでここまで自分に自信が持てるように変われるのだと驚いた記憶があります。歯並びが綺麗になるにつれて自然と笑顔になり、気持ちが前向きになり、人前でも堂々と話せるようになりました。
「自分と同じように悩む子どもたちの力になりたい」
そんな想いが芽生えたのが、歯科医師としての第一歩でした。
■ 大阪大学で学び、矯正専門医として多くの経験を積みました
大学は国立大阪大学の歯学部に進学し、そして同大学院博士課程を修了し、7年間にわたり大阪大学歯学部附属病院 矯正科にて研鑽を積みました。小児矯正、成人矯正、外科矯正、さらには口唇口蓋裂や骨格性の難症例といった治療も多く担当し、これまでに200症例以上の矯正治療に携わってきました。そして、2023年には日本矯正歯科学会の認定医を取得しました。日本矯正歯科学会には認定医制度があり、矯正治療に関して適切かつ十分な学識と知識を有していると判断された場合、学会より認定していただけます。認定医になるためには大学病院を含む矯正治療専門機関での5年以上の矯正治療経験と50症例以上の症例実績が必要となります。日本矯正歯科学会の認定医は歯科医師全体の約3%しか取得していない資格です。
また、学生の臨床指導や、技工士専門学校での非常勤講師も務め、「教えること=自分が一番深く理解していなければならないこと」を実感しながら、矯正の技術と理論を日々磨いてまいりました。

↑日本矯正歯科学会でのポスター発表です。
■地域に根ざした小児矯正専門クリニックを目指して
豊中市宮山町は、桜井谷小学校に隣接し、子育て世代の多いエリアです。自分自身も幼少期から同沿線沿いにあるさもり小児科にお世話になっていました。ゆかりあるこの地域で、小児矯正に特化したクリニックを開くことに深い意味を感じています。
矯正は「歯並びを整える」だけではありません。「呼吸」「睡眠」「発音」「姿勢」「咬み合わせ」にまで影響する、人生の土台づくりです。だからこそ、私は単なる治療ではなく「未来の笑顔へのサポート」として関わっていきたいと思っています。
■ 大手法人歯科クリニックで「矯正×一般治療」の総合力を養いました
矯正専門医としての技術だけでなく、「お口全体を診る総合力」も私の強みの一つです。
豊中市熊野町にある【かみなか歯科クリニック】では、常勤医として勤務し、年間5000人以上の患者様に対応してきました。
ここでは、補綴専門医・インプラント専門医の指導のもとで、
セラミックなどの審美補綴治療
被せ物・詰め物の設計と長期的安定性の追求
歯を失った部位へのインプラント治療
歯周病によって多く歯を失った部位への入れ歯治療
といった、より精密で全体を見据えた治療を実践してきました。
この経験があったからこそ、矯正治療においても「ただ並べるだけ」で終わらず、「噛み合わせ」や「見た目」、「機能」までをトータルで診ることができるようになりました。

■ 矯正で人生が変わった子どもたち ~症例から見る現場の声~
私たちの仕事は、単に歯を並べることではありません。
治療の先にあるのは「自信」「笑顔」「コミュニケーション能力」「自己肯定感」——そんな“人生そのもの”の変化です。ここでは、これまでに担当した中から、特に印象に残っている症例をいくつかご紹介させていただきます。
《症例①:八重歯とすきっ歯で悩んでいた10代の男の子》
この患者さんは、10代半ばの男の子です。初めて来院された際、お母様が開口一番「この子、写真で大きく口を開けて笑わないんです…」とおっしゃっていたのが印象的でした。
実際に診察してみると、前歯のすきっ歯に加え、犬歯(いわゆる八重歯)が上の歯列から飛び出すように位置しており、全体的にガタガタした印象を与えていました。ご本人にとっては、それが大きなコンプレックスだったようです。
このケースでは、八重歯を歯列に並べるスペースが不足していたため、本人・保護者様と相談の上で、上下左右の4番目の歯を抜歯して歯が並ぶスペースを確保しました。
特に重視したのは、Eライン(横顔の美しさを決める基準)とのバランスです。歯を並べるだけでなく、前歯を後退させることで口元の突出感を改善しました。結果として、横顔がすっきりとした印象に変化し、自然と口が閉じられるようになりました。
治療後、彼が大きく満面の笑顔を見せてくれたときの顔は忘れられません。
「八重歯とすきっ歯が気になっていて、ずっと笑うのが苦手でした。でも前歯がきれいになってからは、写真でも自然に笑えるようになりました!」(ご本人)
「思春期に入る前に矯正を始めるか、すごく悩みました。でも結果として本人の自信にもつながり、やって良かったと心から思っています!」(保護者様)


《症例②:出っ歯と過蓋咬合で悩んでいた10代の女の子》
次にご紹介するのは、10代後半の女の子です。
お母様からのご相談は「前歯が出ていて気になる」「ガタガタしていて歯みがきもしにくそう」とのことでしたが、専門的に見ると、実は“過蓋咬合(かがいこうごう)”という問題も抱えていました。
過蓋咬合とは、上の歯が下の歯に覆い被さり、下の歯があまり見えていない状態のことです。放っておくと、上の歯の内側の歯ぐきを傷つけてしまい、上の歯を支える骨や歯ぐきが減ってしまうことがあるため、治しておくべきポイントです。
この患者さんの場合、口元はそれほど出ておらず、骨格的にも抜歯は避けられると判断しました。
そこで選択したのが、奥歯を後方に移動させる「遠心移動」と、歯と歯の間をほんのわずかに削る「IPR法(スライス法)」の併用です。抜歯せずに十分なスペースを確保し、ガタガタと出っ歯を同時に改善しました。
2年間の治療を経て、咬み合わせは綺麗になり、前歯の見た目も改善し、何より本人の表情が見違えるほど明るくなったのが印象的でした。
「出っ歯って歯を抜かないと治らないと思っていたから、抜かずにここまできれいになったことに本当にびっくりしています! 今は笑うのが楽しいです!」(ご本人)
「最初はガタガタばかり気にしていて、過蓋咬合には気づきませんでした。歯並びが良くなって、娘も毎日鏡を見て嬉しそうにしています。矯正して本当によかったです。」(保護者様)



《症例③:ガタガタと口ゴボが気になっていた10代の女の子》
最後にご紹介するのは、横顔の印象を気にしていた10代の女の子です。
「自分の横顔にコンプレックスがある…」
「前歯の真ん中が上下でズレていて、写真を撮られるのが嫌」
そんな繊細なお悩みを抱えて来院されました。
診断の結果、彼女の口元の突出感、いわゆる「口ゴボ(口元のふくらみ)」は、前歯が通常よりも前方に出ていたことが原因でした。さらに上下の前歯の正中(中央のライン)がズレていたため、見た目の左右差も目立っていました。
この症例では、上下左右の小臼歯を抜歯し、しっかりとスペースを確保しました。その上で、前歯をしっかりと後方移動させることで、口元をすっきり整えるとともに、上下の前歯の真ん中のラインもぴたりと合わせました。
治療期間は2年半と少し長めでしたが、術後は横顔のEラインが整い、本人の表情もぐっと明るくなりました。人前での発表や写真撮影も、自信をもって臨めるようになったとのことです。
「横顔にコンプレックスがあったけど、今では自分の横顔が好きになりました。歯を並べるだけじゃなくて、口元も整って、自然に口が閉じられるようになったのが嬉しい!」(ご本人)
「見た目だけでなく、本人の性格まで明るくなった気がします。矯正治療って、人生に与える影響が本当に大きいですね。」(保護者様)



こうした症例の一つひとつが、私の臨床経験の宝物です。
そして、治療を通して「前より笑えるようになった」「堂々と話せるようになった」という声をいただくたび、歯科医師という仕事の意義を強く感じています。
■ 開院に込めた想い ~地域と未来に向けて~
医療は技術だけでは成り立ちません。私たちが目指すのは、「通うのが楽しみになる歯科医院」です。子どもたちが笑顔で帰っていく姿をたくさん見ることができるような歯科医院を作りたいと考えています。
矯正治療は長い時間をかけて行うものだからこそ、「治療がゴール」ではなく「自信と笑顔が育つ過程」を大切にしたいと考えています。
■ よしだ歯科・小児矯正歯科(仮)の特徴
・矯正認定医による専門的な治療(小児〜成人まで幅広く対応)
・難症例・セカンドオピニオンにも対応
・最新の医療機器と痛みの少ない治療法
・桜井谷のバス停からすぐの通院しやすい立地
・保護者の方への丁寧なカウンセリングと報告
院内には優しい雰囲気と丁寧な説明、痛みを最小限にする治療を徹底します。矯正治療のことがよくわからない…という方も、まずは相談だけでもお気軽にお越しください。
■ 最後に
私が目指すのは「地域と共に成長する歯科医院」です。小さなお子さまの「初めての矯正」から、「成人矯正」、大人の方の「やり直し矯正」まで、それぞれのライフステージに合わせた治療を提供してまいります。矯正治療は長い時間がかかります。だからこそ、信頼関係が何よりも大切です。
この宮山町の地で、地域の皆様と長く、温かい関係を築いていければと願っています。
歯並びに悩んでいるお子さま、治療の選択に迷われている親御さま。どんなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。心よりお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。