
「うちの子、まだ小さいけど矯正ってもう考えるべき?
保護者の方からこうしたご相談を受けることが本当に多くなりました。
結論から申し上げると、「歯並びは早めにチェックするに越したことはありません」。
矯正治療のベストなタイミングは、お子さんの成長や歯の生え変わりの進行によって変わりますが、一般的に6〜8歳頃(乳歯列から混合歯列への移行期)が一つの大きな分岐点です。
この時期には、永久歯の前歯が生えそろい、奥歯も生え始めてきます。つまり、お口の成長や顎の発達に合わせた「小児矯正(1期治療)」をスタートするタイミングなのです。
矯正治療をこの時期に始めるメリットとして、以下の点が挙げられます。
🔍 小児矯正(1期治療)のメリット
- 歯を抜かずに済む可能性が高い
成長中の顎を適切に広げたり、永久歯の萌出スペースを確保したりすることで、将来の抜歯を回避できるケースが増えます(日本矯正歯科学会, 2021)。 - 骨格のアンバランスを予防できる
受け口(反対咬合)や出っ歯(上顎前突)などの骨格的な問題は、成長期に介入することで改善や抑制が期待できます(American Association of Orthodontists, AAO)。 - 噛み合わせや発音、口呼吸の改善につながる
指しゃぶりや口呼吸が歯並びに悪影響を及ぼすのはご存知でしょうか?
これらの癖を早期に改善することで、歯並びや口腔機能の正常な発達を促すことができます(厚生労働省「8020推進財団」資料より)。
👀 見逃してはいけないサイン
お子さんの歯並びについて、こんな兆候はありませんか?
- 前歯がなかなか生えそろわない、重なっている
- 噛んだときに前歯が当たらない(開咬)
- 上の歯より下の歯が前に出ている(反対咬合)
- いつも口が開いている、口呼吸が多い
- 指しゃぶりが長引いている
- 顎が小さくて、永久歯が生えるスペースがなさそう
こうした特徴が見られる場合、将来的な矯正治療の難易度が上がる可能性があります。
🏥 当院の取り組み:地域の子どもたちに合った矯正を
「よしだ矯正歯科・歯科」では、14歳までに歯並びを整える「1期治療」に特化した診療を行っています。
お子さんの発育段階に合わせた柔軟なアプローチで、将来を見据えたやさしい矯正治療を提供しています。
1期治療の目的は、「完璧に歯を並べる」ことではなく、「より良い条件で2期(中高生・大人)矯正につなげる」こと。
中には、1期治療のみで矯正が完結するケースもあります。
📞 まとめとご案内
「まだ早いかな?」と思ったタイミングこそが、実は最適なタイミングかもしれません。
矯正は“治す”というより、“導いてあげる”医療です。
子どもの将来の笑顔と自信のために、早めのチェックをおすすめします。
気になることがあれば、ぜひ一度お気軽にご相談ください。