
小児矯正用マウスピース「プレオルソ」とは?効果やメリットを解説
子どもの歯並びが気になる方へ。近年、従来のワイヤー矯正とは異なる、柔らかいマウスピース型矯正装置「プレオルソ」が注目を集めています。今回はプレオルソとは何か、どんな効果が期待できるのかをご紹介します。
プレオルソとは?
プレオルソはポリウレタン素材でやわらかく弾性のある上下一体型のマウスピース型矯正装置です。 使用方法はとても簡単で、お口の中に装置を入れ、舌をタングアッププレートにのせて装着完了です。使用時間は日中1時間以上と就寝時に使用してもらいます。 装置をつけた状態でしっかりとお口を閉じることが大切です。これによってお口の周りの筋肉のトレーニングとなり矯正の力が働きます。 また、装置をつけたまま唾を飲み込んだり、おしゃべりをしたりすることで舌のトレーニングになり、正しい食べ物の飲み込み方やしゃべり方も習得することができます。 装置の使用は最初違和感はありますが、基本的にすぐに慣れてきますし、痛みを感じることはほとんどありません。歯磨きなどは通常通りしていただき、マウスピースは専用の薬液で定期的に洗浄することが好ましいでしょう。
使用時期と目的
プレオルソは、主に4〜7歳頃の小児矯正初期(1期治療)で使われることが多いです。特に以下のようなお子さんに適しています:
- 口呼吸の癖がある
- 舌を前に出す癖がある
- 口を開けたままが多い
- 飲み込みや発音が不自然
口周りの筋肉バランスを整えることで、顎の成長や歯並びの問題を根本からサポートします。
プレオルソの効果とメリット
効果 | 内容 |
---|---|
筋機能改善 | 顎の正常な発育や顔つきのバランスが整う |
呼吸改善 | 鼻呼吸が促され、風邪や口臭、虫歯のリスクを軽減 |
舌位置の安定 | 正しい舌の位置が保たれ、後戻りしにくい歯並びへ |
痛みが少ない | 成長期の柔らかい骨にアプローチするため負担が少ない |
また、口腔筋機能療法(MFT)と組み合わせることで、さらに以下のような高い効果が期待できます。
- お口の周りの筋肉のトレーニングを促し、正しい顎の発育と歯並びに導くことができる。
- 顎の正しい成長発育を促すことで、お顔全体のバランスが整いやすくなる。
- 口呼吸から鼻呼吸となることで、風邪や口臭、虫歯の予防になる。
- 正しい舌の位置を習得することで後戻りの予防につながる。
- お口の中の環境を整えることで、将来的な矯正治療を楽に進められたり回避できたりする可能性がある。
まとめ
子供のマウスピース矯正は、マウスピースの装着やお口の周りの筋肉のトレーニング(MFT)といった日々のお子さんの頑張りに治療結果が左右されます。 マウスピースを使用できなかったり、お口の周りの筋肉のトレーニングができなかったりすると、期待した効果が得られないため、お子さんまかせにするのではなく周りのご家族の方もサポートしてあげましょう。