
👪 親御さんのための「小児矯正のQ&A」—こんなときどうする?
お子さんの歯並びが気になってきたけど、「何が普通で、何が問題なの?」と迷うことはありませんか?
ここでは、よくあるご質問に対して、専門的な知見も交えながら、やさしくお答えしていきます。
❓Q1. 乳歯がガタガタでも問題ないの?
答え:場合によっては問題ありです。
乳歯の時点でガタガタ(叢生)がある場合、将来の永久歯の並ぶスペースが不足している可能性があります。
そのまま放置すると、永久歯もきれいに並ばず、抜歯を伴う矯正治療が必要になることもあります。
早期チェックの目安:6〜8歳頃に一度、歯科で検診を受けておくのが理想です。
📚参考文献:
・日本矯正歯科学会「子どもの矯正治療」
・Proffit WR. Contemporary Orthodontics. 5th ed.
❓Q2. 矯正中でもスポーツや楽器はできる?
答え:ほとんどの活動が可能です。ただし注意点あり。
運動系部活(サッカーやバスケなど)は基本OK。ただし、口元を強打する可能性がある場合はマウスガードの装着が必要です。
金管楽器(トランペットやホルン)はワイヤー矯正中に吹きづらくなることもありますが、マウスピース矯正なら問題が軽減される場合があります。
📚参考文献:
・米国矯正歯科学会(AAO)患者向けガイドライン
❓Q3. マウスピース矯正とワイヤー矯正、どっちがいい?
答え:目的やお子さんの性格によって異なります。
項目 | マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 |
---|---|---|
目立ちにくさ | ◎(透明で目立たない) | △(ワイヤー色が目立つ) |
取り外し | ◎(食事や歯磨きがしやすい) | ×(固定式) |
適応できる症例 | △(軽度〜中程度の症例向き) | ◎(重度の乱れにも対応可能) |
お子さんの協力度 | △(つけ忘れがあると効果減少) | ◎(自動的に矯正が進む) |
「本人が忘れずに装着できるか」がマウスピース矯正の最大のポイント。
矯正歯科医とよく相談して選びましょう。
📚参考文献:
・Invisalign社 臨床データ
・Proffit WR. Contemporary Orthodontics. 5th ed.
✨まとめ
小児矯正は、お子さんの将来の健康にも関わる大切なケアの一つです。
「気になるけどまだ早いかも…」と思っていても、早めのチェックが将来の選択肢を広げてくれます。
どんな小さな疑問でも、お気軽に歯科医師にご相談くださいね!