2026.3.18 矯正相談集

「出っ歯とガタガタが気になる…」とご相談いただいたY.Eさん(16歳・男性)のケース

「前歯が出ているのが気になる」「歯並びのガタガタをきれいにしたい」
思春期になると、見た目の印象や口元のバランスがこれまで以上に気になってくる方は少なくありません。

今回は、出っ歯と歯並びのガタつきを気にされて来院された、16歳の男性との初診相談時のやり取りをご紹介します。
見た目としての歯並びだけでなく、口元の突出感や噛み合わせの左右差まで含めて、どのように治療方針を考えていくのかをお伝えします。

患者様情報

年齢16歳
性別男性

初診時の画像診断

上下の歯並びに中程度のガタガタがあります。

出っ歯傾向の咬み合わせをしています。

ご相談のきっかけ

Y.Eさんは、これまでにもいくつかのクリニックで矯正相談を受けており、直近では他院でマウスピース矯正の適応が難しい可能性を指摘され、ワイヤー矯正・抜歯を伴う治療の必要性について説明を受けていたとのことでした。

もともと気になっていたのは、前歯の出っ歯感上下の歯のガタつき、そして口元の見た目です。
紹介を受けて当院へ来院され、「自分の歯並びにはどの方法が合うのか」「抜歯が本当に必要なのか」を含めて、より詳しく相談したいと考えられていました。

患者様との実際のやり取り

はじめまして。今、一番気になっているところを教えていただけますか?

前歯が出ているのと、ガタガタしているところが気になります。

そうですね。拝見すると、上の前歯に少し突出感があり、上下ともに歯の並びにガタつきがあります。
さらに、右側には一部だけ歯が内側に入って上下がうまく噛んでいないところもあり、そこは矯正でしっかり治していきたいポイントです。見た目だけでなく、噛み合わせとしても自然に治るものではないので、きちんと整えていく必要があります。

やっぱり抜歯は必要になりますか?

はい、Y.Eさんの場合は、出っ歯歯並びのガタつきの改善を両立させるために、抜歯矯正が必要だと思います。
特に、口元が少し前に出ている印象があるので、歯をきれいに並べるだけでなく、前歯をしっかり後ろへ下げてあげることで、口元のラインもすっきりしやすくなります。

見た目も結構変わるものなんですか?

変わります。もちろん個人差はありますが、歯を抜いて前歯を後方に移動させることで、口元が閉じやすくなったり、横顔の印象がすっきりすることが多いです。
Y.Eさんは、極端に口元が突出しているわけではありませんが、今よりも自然に口が閉じやすい状態に治療で改善することができます。

マウスピースよりワイヤーの方がいいんですか?

歯並びの状態を考えると、ワイヤー矯正の方が適していると考えています。
理由としては、上下のガタつきに加えて、噛み合わせの左右差や交叉咬合もあるため、細かいコントロールが必要だからです。
マウスピース矯正にも良さはありますが、Y.Eさんのケースではワイヤーの方がより確実に、狙った位置へ歯を動かしやすいと思います。

治療期間はどれくらいですか?

全体としては約2年程度を目安に考えていただくといいと思います。
最初の方は歯が大きく動く時期なので、少し痛みを感じやすいですが、後半になるにつれて調整量が減るため、負担は軽くなっていくことが多いです。

受験とか勉強への影響は大丈夫でしょうか?

通院自体は月1回程度必要になりますが、装置そのものが勉強の妨げになることは、そこまで多くありません。
確かに調整直後は食事の時に痛みが出やすいですが、ずっと痛いわけではありません。受験期には通院間隔を少し長めに調整しながら進めることも可能です。
そのため、学業との両立も十分目指せると思います。

なるほど。わかりました。次回の検査の予約をお願いします。

まとめ

Y.Eさんのケースでは、
・「前歯の突出感(出っ歯傾向)」と「上下のガタつき」、さらに一部の交叉咬合に対して、抜歯を伴うワイヤー矯正が有効であること
・歯並びを整えるだけでなく、口元の突出感や噛み合わせの左右差まで含めて、全体のバランスを見ながら治療計画を立てることが重要であること
という相談結果になりました。

今回の相談では、見た目としての「前歯の出っ張り」や「歯並びのガタつき」といったお悩みだけでなく、抜歯矯正によって得られる口元の改善効果や、交叉咬合を含む噛み合わせ全体の調和、さらに治療期間や通院ペースまで含めて、将来的な安定性と審美性を見据えた多角的なご説明を行いました。

思春期以降の矯正では、単に歯をきれいに並べるだけでなく、口元の印象や横顔のバランスまで含めて整えることがとても重要です。特にY.Eさんのように、歯列不正に加えて口元の前突感や噛み合わせのズレがあるケースでは、抜歯矯正とワイヤー矯正を適切に組み合わせることで、機能面と見た目の両方を無理なく改善できる可能性があります。

口元の突出感や歯並びでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご自身にとって無理のない最適な治療法を一緒に考えていきましょう。

この記事の監修者情報

吉田 尚起

日本矯正歯科学会認定医

院長である吉田なおきは、国立大阪大学歯学部、および同大学院にて矯正治療を専門に学び、博士号を取得。大学病院にて7年間にわたり研鑽を積み、300症例以上の矯正治療に携わってきました。

自身も歯並びのコンプレックスを克服した経験から、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせや心身の健康を考えた治療を心がけています。

歯科医師全体の約3%しか取得していない日本矯正歯科学会認定医として、お子様から大人の方まで、未来の笑顔をサポートします。

〒560-0056 大阪府豊中市宮山町1丁目1−47

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