2026.8.27| 子どもの矯正治療の症例
9歳(治療経過)|出っ歯が気になり、深い噛み合わせとガタつきがあるケース
出っ歯で上の前歯が目立つこと、深い噛み合わせ、歯並びのガタつきが気になるというご相談でした。
検査結果をもとに、成長を生かしながらマウスピース型の矯正装置で前歯を後方へ動かし、前歯の見え方と噛み合わせを整える方針としました。
治療開始から7か月経過し、上の前歯の目立ち方や歯のガタつき、深い噛み合わせに変化がみられており、今後は永久歯への生え替わりを確認しながら細部の咬み合わせの調整を進めていきます。
目次
ここまでの治療の経過写真



治療内容
マウスピース型矯正装置による小児矯正(出っ歯・過蓋咬合・叢生の改善)
治療期間(経過+見込み)・回数
開始から7ヶ月(全体見込み:永久歯への生え変わりまで経過観察へ移行予定)/通院8回
費用
矯正治療費:495,000円
主なリスク・副作用
- 装置の使用時間を守らない場合、適切な効果が得られないことがあります
- 歯が動くことによる痛みが出る可能性があります
ご相談時の状態
主なご相談内容
上の前歯が目立つ出っ歯に加えて、噛み合わせの深さと歯並びのガタつきについてのご相談でした。
初診時の状態
見た目だけでなく、咬み合わせの状態にも特徴が見られる状況でした。
・上の前歯が前に出ていて目立ち、咬み合わせが深く、下の前歯があまり見えていない状態
・歯並びにガタつき(叢生:歯が重なって並ぶ状態)がある
検査・診断
行った検査

- お口・お顔の写真
- レントゲン
- 歯型(スキャン)
歯並びだけでなく、咬み合わせと成長段階も含めて評価しました。
過蓋咬合(前歯の咬み合わせが深い状態)と叢生(歯のガタつき)があり、成長を利用して歯並びを整えやすい時期と考えられました。
治療方針
成長のタイミングを活かせる時期であることから、早期の対応を検討しました。
・出ている前歯は角度を内側へ調整する
・咬み合わせの深さ(過蓋咬合)を改善する
・歯並びのガタつきを整える
といった点を目標に、マウスピース型装置で段階的に進める方針としました。
治療の流れ(経過)
0ヶ月:初診〜検査

現状を整理し、治療の優先順位(まずは出っ歯と過蓋咬合の改善)をスタートしました。
4ヶ月:治療スタート

治療は段階的に進めています。
・1週間ごとに新しいマウスピースへ交換し、歯の位置を少しずつ移動しました。
・並行して永久歯への生え変わりを経過観察しました。
現在の課題と、次のステップ
治療開始から7か月が経過し、初診時に目立っていた前歯の位置や歯並び、深い噛み合わせに変化がみられています。
現時点では、
- 上の前歯の目立ち方が初診時より抑えられ、前歯の見え方のバランスが整ってきている
- 歯の重なりやガタつきが改善している
- 深かった上下の前歯の重なりも適切に改善した
という経過です。
ただし、矯正治療による歯の動きや治療期間には個人差があります。
また、この患者様は現在9歳で、これからも永久歯への生え替わりが続く時期です。そのため、現時点で治療終了ではありません。
今後は、大人の歯がどのように生えてくるかを確認しながら、歯並びと上下の噛み合わせを整えていくことを目指します。
治療の詳細
| 治療開始年齢 | 9歳 |
| 治療期間 | 治療開始から7ヶ月(治療途中) |
| 治療内容 | 小児矯正(小児用マウスピースによる治療) |
| 治療費用 | 矯正治療費:495,000円 |
| リスク副作用 | 装置装着初期に、痛み・違和感が出る場合があります。 装着時間が不足すると、治療期間が延びたり、適切な効果が得られないことがあります。 |
まとめ
成長期であることを活かし、小児用マウスピース型矯正装置を用いて、前歯の位置や歯並び、噛み合わせを段階的に整えています。治療開始から7か月で、上の前歯の目立ち方や歯のガタつきが改善し、深かった前歯の噛み合わせにも変化がみられています。
9歳頃は、まだ永久歯への生え替わりや顎の成長が続く時期です。そのため、現在の歯並びだけを整えるのではなく、これから生えてくる永久歯の位置や上下の噛み合わせを確認しながら治療を進めていくことが大切です。
「前歯が出ているのが気になる」「噛み合わせが深い」「大人の歯がきれいに並ぶか心配」といった場合には、成長を利用した治療ができることもあります。お子さまの歯並びが気になる場合は、一度矯正歯科で現在の状態や治療を始めるタイミングについて相談してみることをおすすめします。
この記事の監修者情報
吉田 尚起
日本矯正歯科学会認定医
院長である吉田なおきは、国立大阪大学歯学部、および同大学院にて矯正治療を専門に学び、博士号を取得。大学病院にて7年間にわたり研鑽を積み、300症例以上の矯正治療に携わってきました。
自身も歯並びのコンプレックスを克服した経験から、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせや心身の健康を考えた治療を心がけています。
歯科医師全体の約3%しか取得していない日本矯正歯科学会認定医として、お子様から大人の方まで、未来の笑顔をサポートします。
